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サラリーマン 金 太郎 スロット 新台 「最近の若いヤツは新聞を読まない」とか「昔の若いヤツはネットを知らなさ過ぎる」とか、世代によって接触メディアが違うといわれる昨今。とくにプロモーション・広告企画の打ち合わせでは、この手の話が多いですよね。「この世代はケータイ見てないから」「この世代はケータイしか見てないから」とか「この世代に訴えるにはやっぱり雑誌でしょう」とか色々データも踏まえて飛び交うわけですが……。みなさん実際はどうですか?

 僕もこの手の議論を「やっぱりちゃんとターゲットに基づいてAISAS考えないとダメですよね、アイザス。え?サス? サスって読むんですか? なんだかアイマスみたい(以下略」と、分かったような分からないようなフリをして聞いているわけですが、「で、実際お前どうなのよ?」と言われたら……ど、どうなんだろう?

 というわけで、自分はどのようなときに、どんな理由で、どんなメディアを選んでいるかなぁというのを、今年32歳の男性・東京在住(IT・出版業界職)である自分自身をサンプルに考えてみたいと思います。

 ……とはいえ。あんまり大風呂敷を広げると、どうにもこうにも畳みようがなくなりそうなので、的をちょっと絞ります。仕事でも趣味でもいいのですが「情報取得方法」に限って話を進めようかなと。友達とのコミュニケーションに何を使ってる? とか、ゲームは何でしてる? とかっていう話にまで行くと収拾つかなくなりそうなので……。

 必然的に、今回すごい個人的な話になってしまいますけど(笑)、僕もまた「情報コンテンツを消費するお客さんの1人」であることは間違いないので、サンプルとしてご参考にしていただければなと。「この男にモノを買わせるにはどうするべきか」みたいな感じで、読んでいただければと思います。

「新聞は複数紙読まなきゃダメ」の教えを全う──購読はしてませんが

 まずは一般的なニュースを、どこでチェックしているのか、という話です。自分はもう30代前半なので、「最近の若い者」では全然ないのですが、正直いって新聞は随分前に読むのをやめました。東京に引っ越してきた頃(9年前)、1年ぐらいは気取って日本経済新聞を取ってみたりしていましたが、結局は読まずにたまっていくだけだったので、止めてしまいました……。

 毎日仕事で疲れきっていたので、電車の中では立ったまま寝ていましたし、会社に行けばただで新聞が読めましたし(会社で購読していた)、意味ないじゃんと。その後もまったく新聞を取る気が起きず、今に至ります。じゃあ何でニュースを見ているのかといえば、それはもう圧倒的にネットなわけです。

 具体的にどのサイトを何で見ているのかと言われれば、答えは2つ。1つはYahoo!トピックスをPCで、しかも仕事中に。残る1つは某巨大掲示板をケータイで、昼飯などの休憩時間に見ています。

 以前の連載でも触れましたが、僕は大学で、新聞学科なるところにおりました。「新聞学原論」なんていう字面だけ見ても胃もたれしそうな感じの講義を受け、「新聞記者になるのだから刑事法くらいは抑えなきゃいけない」などと重たい小六法を持たされたりしていたわけですが、そのとき教授は、よくこんな話をしてくれました。

 「お前ら、新聞は複数取って読み比べなきゃだめだぞ」

 まさか貧乏学生が新聞を複数購読できるはずもなく、回りでそんなことをしていた人はいませんでしたが、確かに新聞社によって同じネタでも扱い方や書き方が違うわけで、複数読み比べて真実を嗅ぎ分けるのがベターです。と、いうことは。1社の新聞を購読するよりも、ネットで複数社の新聞記事を読み比べたほうがいいってことになりますよね、教授。

 本当は朝日新聞さんも日経新聞さんもYahoo!ニュースに情報提供してくれていたら(朝日新聞は高校野球の記事のみ提供)、Yahoo!を見るだけで主要紙全紙を読み比べられて便利なんですけど、ま、そこらへんはググるなりなんなりして対応しているわけでございます。

 あ、あとテレビでも一応ニュースを見てますよ。これは朝起きて、しゃっきりするまでの15分間と、家に帰って部屋で一人コンビニ弁当を食べる夜(で、しかもニュース番組をやっていた場合)の15分間のみ(笑)。見てるというか、流し見ていて、気になるキーワードを仕入れたら、後はケータイで記事を漁る……というのもよくありますね。

 では、業界新聞的な情報はどうか。例えばIT業界のニュースとか。って、こんなことでそんな話をする必要もなく、これはもうネットのニュースサイトをPCで見ています。仕事にまつわる情報を欲するときは、多くの場合会社の席に座っているわけで、当然と言えば当然ですよね。

 ケータイで仕事のニュースをチェックすることは、滅多にありません。理由はいろいろありそうですけど、気分的にケータイは息抜きのツールなので、そこで仕事の調べものを……という気になれないのだろうなぁと思っています。

 ちなみに、当社のような底辺の下請け業者は、常に1つの業界にだけ詳しければいいというものでもありません。クライアントさんの業界にあわせて、いろいろと情報を漁る必要に迫られるのも日常茶飯事です。そんなときもやっぱり情報収集の第一手段はネット。

 仮に、各種業界でうまくまとまったPCのニュースサイトがないような場合は、ブログで綴られるその業界人の日記などを漁ります。それでも足りずに、もっと業界の情報を知りたい、体系立てて学びたい……というとき初めて、書店へと足を運び、関連雑誌や書籍を購入するというのがよくあるパターンですね。ここまで書いていて、ふと気づきました。自分にとっての雑誌の立ち位置です。「雑誌を買うのは、ほぼ仕事のためになっている」という驚き。

雑誌のボリュームって、息抜きメディアとしては多すぎるような……

 中学1年生の頃から大学を出るくらいまで、自分は雑誌マニアでした。学生時代は毎日立ち読み、そして高校生になったあたりからは、1日1冊のペースでなんらかの雑誌を購入するようになりました。インターネットのない時代でしたから、好奇心の持って行き場がほかになかったんですね。

 昼飯を抜いて弁当代に貰った500円で月間20冊ほど雑誌を買い、立ち読みも含めれば倍以上読み漁るという日々。自分の「活字デビュー」は、雑誌・SP●!の投稿コーナーに送ったハガキが採用されたことですし(笑)、僕は青春時代の多くを雑誌に費やしてきた人だといえます。

 そんな自分が、いま毎号必ず買っている雑誌は、わずか1冊だけ。隔週発売の「TV Bros」です(笑)。音楽コラムなど、コラムが充実しているので。テレビ番組表はオマケです。

 そう考えると仕事に関係のない雑誌は月間で2冊しか買っていないということになります。「EURO見る暇なかったけどいろいろ気になるから、 NUMBER買おうかな」とか、エクストラで買う場合はもちろんありますが、いずれにせよプライベートでの雑誌消費はガタ落ちなのです。感覚的には10分の1以下に思えます。

 「買い物をする前に参考として雑誌読まないの?」という向きもあるでしょうけど……。自分は読まないですねぇ。新宿まで自転車で10分という環境にいるせいもありますが、洋服が見たければお店に行きますし、パソコンを見たければヨドバシカメラに行きますし。お店に行って直接見て触って値段を知った方が楽しいし、情報量も豊富。昔はモノ雑誌見ていろいろワクワクしていたのに、なぜそうならなくなってしまったのか……。不思議です。年取っただけかしら。

 一方で、例えば「中高生女子向けサイトを作ってほしい」などとクライアントさんに言われれば、HanachuでもピチレモンでもRanzukiでも(日経ビジネスと週刊ダイヤモンドに挟んで)買いますし、「オヤジ向けコンテンツの企画を考えてくれ」といわれれば、週刊現代やら文春を買い込むなど、「仕事のネタ」探しとしての雑誌購入は今なお多いです。会社にはそろそろ雑誌が置ききれなくなってきているありさま。

 雑誌は仕事のために買うもの。

 自分の中では、すっかりそんなような定義がなされていて、息抜きメディアではなくなってしまいました。あくまで、デザインの参考にとか、ネタの参考にとか、「クライアントさんが話していた東洋経済のネタを押さえておこう」とか、そういう買い方です。1冊じっくり読み込むなんていうことはなく、つまみ読みしかしていません。

 多少、雑誌の仕事もさせていただいている当社なので、自分で言っていて寂しいですが、それが実際なので、ごまかしようがない。Yahoo!のX-BRAND(http://xbrand.yahoo.co.jp/)のように雑誌の記事もネットで読めるようになってきていますし、今後はもっと「紙を使わないエコな生活」を送れてしまいそうですな…。

 でも、忙しい日々における「息抜き」メディアとしては、雑誌ってちょっと情報量が多すぎるんですよね。息抜きで見るだけなんだから、もっと薄くていいのに……と思ってしまう自分がいます。そうそう、コラムがいっぱいあって、1つ1つのコラムは1分くらいで読めてしまう感じで、しかもフリーペーパーだといいなぁって、それじゃ「R25」ですな。いや、でもこれで十分。

続きはウェブで→「続きは書籍で」「続きは個展で」「続きは単館で」

 「お前音楽好きじゃん。その情報は?」といわれたら、それは、PCでネットから収集しています。ただ、ネットで完結しているわけではありません。新たな音楽と出会うための「検索キーワード」=「新しいアーティスト・新しいジャンル」を信頼できる媒体・人から入手するようにしています。その信頼できる媒体はTVBros.であったり(笑)、友人であったり、はたまた友人のやっているブログだったり、CDショップの「レコメンドコーナー」だったりします。でも、CDショップでは買いません。たくさん買うと重いし、探すのが面倒くさいから。

 集めた情報を元に、ショッピングサイトで検索をかけます。あとはそれに付随するレコメンドを読んで「あれも買ってみよう」「これも買ってみよう」と買い進めていけば、それでもう十分満足というかお小遣いリミット限界です。

 ただ、ニュースはPCでもケータイでも見る自分なのに、音楽情報に関しては、ケータイで見よう・検索しようと思わないんですよねぇ、あまり。というか、そもそもケータイで検索すること自体、あまりありません。

 ケータイでは「偶然辿りついたサイトをブックマーク」というやり方でうまいこと“ブクマ”を育てて(?)後は登録したサイトを定期的にチェックするという見方が基本になっています。

 なぜケータイでキーワード検索しないのかといわれれば、それは根本的にケータイはPCよりももっさりしてるとか、情報量が少ないとか、はたまた検索精度がまだまだだとか、色々あるわけですけども、その話をしだすと大変なので、それはまた別の回に譲りましょう。

 ただ、「自分がかなり時間を費やしているような深い趣味」については、ケータイでチェックしようと思えないということはいえそうですね。ケータイで見たいと思うような情報は、もっとライトなもの、つまりは時事ニュースとか、話題の芸人ってどんな顔? とか、短い時間で消費できるものだけのようですね、どうやら僕は……。

 さて、ここでも1つ気づきました。改めて……ですが、趣味的な情報を取得するために、普段の生活で「検索キーワード」を、常に探している自分がいる、ということにです。

 例えば夏フェス。今年もフジロックとサマソニはすべて行く予定ですが、そのときのタイムテーブルをとっておいて、後日サイトで検索してネットでCDを買うというパターンが多いなぁと。それと同様に、他メディアでも気になったキーワードをメモしておいて、後でPC上で検索して、調べてから買ったりなんだりするという“1人続きはウェブで”状態が実に多い。

 また、逆も最近は多いですね。とくにサブカル分野では。「続きは書籍で」「続きは個展で」「続きは単館で」などという感じで、ニコニコ動画であったり、YouTubeであったり、ときにはマイスペースであったり、さらにはその他多くのブログメディアであったり、情報源となるネットメディアはさまざまですが、とにかくそこで好奇心のボタンが押されて、より詳しく見たいとか、「記念カキコ」的な「記念購入」したいとか、そんな感じで、「続きはリアルで」へと流れていく……。

 生活の中でキーワードを探して、さらにウェブで深堀りするということにおいてはどちらも同じですけどね。で、「続きはリアルで」となって、なんか買ったり、見に行ったりして、そこでさらに情報を得て、最初に戻るという。……あ、あれ? なにこれ、AISASじゃん!?  音楽やサブカルで自分を振り返ったら、図らずも電通さんの言うとおりになった(笑)。恐ろしいですなぁ。でも、AIの部分において、マスメディアがあまり入ってないですね、僕。

番組作りに真剣なテレビマンさん、ごめんなさい……

 え? テレビの話がない? そう来ましたか。えぇ、そうですね、ないですね。いまちょっとテレビ見てないですからね……。去年あたりまでは、HDDレコーダーに撮りためていたものを、家で時間が空いたときにつまみ視聴していたのですが、今年に入るとそれすらしなくなってしまって。

 いや、でも「テレビつまらん」的な意見には反対で、やっぱりテレビって面白いと思いますよ。もちろんすべてではないですけど、「面白い確率」でいったら、他のメディアに流れているコンテンツと比べて、かなり高いんじゃないかと思うわけです。何しろお金がかかってますからね。

 ただ、やっぱりもう「地上波テレビのタイムスケジュールに合わせた生活」、つまりは「ドラゴンボールを見たいから、今日は夜7時までには飯を食い終えてテレビの前に正座しなきゃ!」的なことができない体になってしまいました(大人なんだから当たり前です)。

 「録画して見ればいい」というのも分かるんですが、自分、落ち着きがないので、30分テレビの前に座っているというだけで、もう厳しいのです。相当見たいと思わない限りできません。画面分割できるテレビを使っていたときは、画面半分でゲームをして、残り半分でテレビ流して、音声はテレビにしておく…とかそんな見方でした。当然、CMなんて見てないですよね……。なんか、書いているうちに、下請け業者として真剣にテレビを作っている若い知人に申し訳ない気が……。ご、ごめんなさい。

 さて。ここまで長々と書いてきたものは、あくまで僕個人のメディア接触事例に過ぎません。これをもって一般論化するなんていうことは、もちろんありませんし。ただ……、とある男は確実に、ネットとケータイの登場で新聞を購読しないようになり、雑誌の消費量がガタ落ちし、テレビまでもほとんど見なくなってしまったということは事実です。

 そんなマスメディアとの接触時間が著しく落ちてしまった32歳の男に、どんな企画を持ってして、広告を届けるか。「ケータイは24時間持ってるわけでしょ? ということは、ケータイを通じて何かしらプロモーションすれば良いんじゃない?」と打ち合わせの席ではなるでしょうねぇ。ということで、次回はもっと絞り込んで、ケータイに特化した話をまとめたいと思います。「で、そいつはどんなとき、どんな気持ちでケータイをいじっているのでしょう?」と。

プロフィール:トミヤマリュウタ

ときにライター、ときにデザイナー、ときにプランナー。某携帯電話関連会社にて某着メロ交換サイトを企画するなどといった若気のいたりを経て、2001年に独立。2004年には有限会社r.c.o.を設立。書籍、雑誌、ウェブの執筆・デザインなど、各種制作業務を中心に活動。2006年あたりから始まったケータイ業界再編の波にもまれていうるちに、近年では大手携帯電話会社のコンテンツ企画を手がけることになっていたりと、なんだか不思議な毎日。

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