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飯能 パチンコ⇒連載「いまさら聞けないCIP入門」バックナンバー

 前編でもご案内した通り、CIP(Civil Infrastructure Platform)はLinux Foundationのプロジェクトです。CIPでは、CIP SLTS(Super Long Term Support)カーネルとCIPコアパッケージをオープンソースベースレイヤー(OSBL)として提供し(図1)、「産業グレード性」「サステナビリティ(持続可能性)」「セキュリティ」という3つの課題を解決するソリューションとしています。

図1図1 オープンソースベースレイヤー(クリックで拡大) 出典:The Smart City Event 2019での小林良岳氏, Urs Gleim氏講演「How to make Smart Cities stay smart with Open Source Projects」に基づき作成

 CIPでは、現在6つの作業部会が立ち上がり、これら課題への対応に向けた活動を行っています(図2)。今回の中編では、「サステナビリティ(持続可能性)」に関して、特に、組み込み業界横断で関心の高まっている10年間という長期サポートの実現に向けてどのような活動を行っているかを、CIP作業部会の活動も踏まえながらご説明していきます。

図2図2 CIPが取り組む課題とCIP作業部会の関係(クリックで拡大) 出典:The Smart City Event 2019での小林良岳氏, Urs Gleim氏講演「How to make Smart Cities stay smart with Open Source Projects」に基づき作成長期サポートへの取り組み

 CIPで長期サポートを実現するために、以下のような取り組みを進めています。

アップストリームプロジェクトとの連携(各作業部会)CIP SLTSカーネル開発・保守(作業部会①:カーネルチーム)CIPコアパッケージ開発・保守(作業部会④:コアチーム)テスト自動化(作業部会③:テストチーム)

 それでは、順を追って説明していきましょう。

1.アップストリームプロジェクトとの連携

 CIPの開発モデルは「アップストリームファースト(Upstream First)」です。アップストリームファーストとは、プロジェクトで使用しているオープンソースソフトウェアの修正や改善のパッチをプロジェクト内で管理するツリーに反映する前に、まずは対象となるオープンソースプロジェクトへコードをコントリビュートし、その後に必要なコードがマージされた状態のアップストリームコードを使用するという開発手法のこと。この原則のもとに、CIPではアップストリームプロジェクトへの貢献を進めるだけでなく、成果物のベースもアップストリームプロジェクトを最大限活用します。

 CIP SLTS カーネル開発・保守では、アップストリームとしてLinuxカーネルLTS(Long Term Support)と連携します。

 LinuxカーネルはLinus Torvalds氏がメインラインツリーで管理しています。2~3カ月に一度新しいバージョンがリリースされますが、それらはStable Releaseと呼ばれます。そして、LTS(Long Term Support)版のLinuxカーネルは、Stable Releaseから1年に1つ選択されます。Stable Releaseは新しいバージョンが出るとそれ以降はサポートされなくなりますが、LTSは原則2年間(6年に延長の場合有り)サポートが行われます(表1)。

表1表1 LTS版Linuxカーネル(2019年9月20日現在) 出典:The Linux Kernel Archives

 CIPでは2~3年に一度、その時点で最新のLTSを選択してCIP SLTSカーネルとしてリリースします。これまで、LTS4.4とLTS4.19を基にして、それぞれCIP SLTS4.4、CIP SLTS4.19としてリリースし、リリースしてから10年間のサポートを目指しています(図3)。

図3図3 サポート期間の比較(クリックで拡大)

 このように、CIP SLTSカーネルはLTSを活用するとはいえ、サポート期間に4~8年のギャップがあります。CIP作業部会では、このギャップを埋め、10年間のサポートを実現することを目指して活動を進めています。

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